健康や美しさを保つために歯磨きは欠かせない習慣ですが、実際には、夜寝る前に歯磨きを行わない人も一定数存在します。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が作成した令和2年度歯科健康診査推進事業に係る調査研究報告書によれば、歯科健診受診者1,963名の中で「夜、寝る前に歯磨きをするか」という問いに対して約1割の男女が「時々する」あるいは「しない」と答えました。
そこには「日々の忙しさや疲れ」「歯に対しての無関心さ」など、さまざまな心理的要因が隠れています。
特に、大切な人が歯磨き習慣を怠っていると、心配や「何故?」といった疑問が生じることもあるでしょう。
この記事では「なぜ、寝る前に歯磨きをしないのか」その心理を深掘りしていきます。
あなたの理解を深める手助けとなれば幸いです。
Contents
寝る前の歯磨きが習慣化しない背景
寝る前に歯磨きをしない心理的な理由は様々です。
まずは寝る前の歯磨きが習慣化しなくなる人々がいる背景を考察していきましょう。
子供時代の歯磨き教育が根付かない
多くの人々は子供のころから「歯磨きをしないと虫歯になるよ!」と言われ育ってきたと思います。
仮に親からの歯磨き指導がなくても、小・中・高校では定期的に歯科検診が行われ、歯の現状把握や歯磨きの重要性は度々教わってきましたね。
ではなぜ、皆が学んできたにも関わらず一定数の大人は歯磨きをおろそかにしているのでしょうか。
それは子ども時代の歯磨き教育が実際の習慣として定着していないことがあるからです。
引用:ライオン株式会社 クリニカ「中高生オーラルケアの実態」
ライオン株式会社の調査では、中高生の3人に1人が「夜食」を食べた後に歯磨きをせずに寝てしまうことがあると報告されています。
特に深夜型の生活を送る人ほど、この傾向が強く見られますね。
「忙しい日常」「深夜の勉強やゲーム活動」などが影響し、歯磨きが子供時代からの習慣として根付かず、結果的に大人になってもおろそかにしてしまうという背景があります。
教育や知識があっても、実生活での実践されなければ歯磨きの習慣は定着していきません。
自主的な歯科検診(予防歯科)へ行かない
子ども時代は定期的に歯科検診がありましたが、大人になると自主的に歯科検診に行く人は少なくなります。
日々の忙しさで定期的な歯科検診は後回しにされ、長らく行かなくなってしまうことがありますね。
歯科医からの直接的な歯磨き指導やアドバイスが減少すると、歯磨きの重要性を再確認する機会が失われ、結果的に歯磨きの習慣化もされなくなります。
更には歯の健康に対しての意識もどんどん薄くなるでしょう。
歯磨きしないで寝る心理
歯磨きをしないで寝る心理的要因は様々のことが考えられます。
順に見ていきましょう。
そもそも歯磨きが面倒
多忙な日常の中で、疲れやストレスから「歯磨きが面倒だ」と感じることがあります。
特に1日の終わりである夜はその気持ちが強まり、寝不足が重なってくると「一刻も早く寝たい」と思うものです。
歯磨きしなくても虫歯にならない
一時的に歯磨きを省略しても特に実感する痛みが出ない場合は「どうせ歯磨きしなくてもむし歯にはならない」と考える心理的傾向があります。
これは自己判断で歯磨きの重要性を軽視していますね。
しかし実際には歯磨きは当然のケアであり、さらに歯磨き以上の対策を行わないと、むし歯発生を防ぐことは困難であるという危機感を持つべきなのです。
今日ほとんどの人が歯を磨く習慣を身につけています。しかし本人の努力では歯ブラシの届かないところからのむし歯の発生を防ぐことは困難です。すなわち奥歯の噛み合わせの溝のところや歯と歯の隙間に対して、セルフケアによってプラークを毎日完全に除去することは現実には不可能と考えられます。
日々の歯磨きに加えて、定期的な歯科検診を行っている人と歯磨きすらしていない人では、意識の違いが結果的に歯や口腔の健康度に格差を生むことになります。
人から歯磨きを指摘されない
歯を磨かないと当然歯は黄ばみ、口臭が気になり不潔に見えます。
しかし大人になると心の中では気になっていても、他人に外見や口臭を指摘することは難しいものです。
誰からも指摘されない環境下では、自分自身の歯の状態や他人からどう見られているかに気が付きませんね。
その結果、歯磨きを怠ることが常態化し、歯のケアへの意識が薄れてしますものです。
時間がない
日々、忙しい現代人にとって5分~15分の時間を惜しいと思う瞬間は誰にでもありますよね。
しかしその時間が歯磨きのためのものであれば、惜しいと思うことなく日常の当前のルーチンとなっているはずなのです。
歯磨きが子供のころから習慣化していれば、時間がないと感じることもないのでしょう。
ぜひ「トイレに行く」「ご飯を食べる」「寝る」「お風呂に入る」…これらの行動と同様に、歯磨きも当然の習慣として考えてほしいです。
歯磨しないで寝るとどうなるの?生じるリスク
歯磨きをしないで寝てしまう人の心理を探ってきましたが、実際にはどのようなリスクが発生するか詳しく見てい見ましょう。
「自分自身が歯磨きをしないで寝る」あるいは「大切な人が歯磨きをしないで寝る」といった人は是非読み進めていただき、歯磨きの重要性を再認識してほしいです。
むし歯へのリスク
むし歯は就寝中に特にできやすいとされています。
これは唾液と大きく関係しており、睡眠中は唾液の分泌量が最も減少するためです。
唾液とむし歯について詳しく見ていきましょう。
唾液の役割
そもそもむし歯に対して唾液にはどんな役割があるのかを見てみましょう。
むし歯は口の中にいる細菌が、私達の食べ物や飲み物に含まれる糖分を餌にして酸を作り、その酸によって歯が溶けた状態のことを言います。
唾液は口の中の細菌を洗い流したり、作り出された酸を洗い流したり薄めたりするとても重要な役割を果たしているのです。
参考:日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020
むし歯が進行しやすい時間帯は細菌数が多くなる就寝時です。
就寝時に細菌数が多くなる理由は就寝時の唾液の量が関係しています。
就寝時の唾液量
唾液には安静時に分泌される「安静時唾液」と食べ物を口に入れた時の「刺激唾液」の2種類があり、この2つの唾液により口腔内は常に潤っています。
食事以外の安静時に分泌される「安静時唾液」は「刺激唾液」に比べ分泌量は少なく、さらに睡眠中はほとんど唾液が出なくなるのです。
唾液の分泌量は1日1.0~1.5Lですが、安静時では1時間当り平均19mLであるのに対して、睡眠時には1時間当り平均2mLと少なくなります。
唾液量の少ない就寝時に少しでも細菌の数を減らすという意味で、夜寝る前の歯磨きはとても重要になります。
初期むし歯は痛みを伴わず、通常自覚症状が少ないです。
しかし口内では細菌が活動し、静かにダメージが進行していくので歯磨きは欠かせません。
歯周病へのリスク
歯周病とは、歯を支える組織「歯ぐき」や「骨」に炎症が起きる病気です。
初期段階は歯肉炎(歯ぐきの炎症)であり、進行すると骨まで溶かし最終的には歯が抜ける原因にもなります。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)に含まれる細菌の繁殖です。
プラークは「口内の細菌」「食べ物の残りカス」「糖分」などが結びつき形成され粘着力があり、水には溶けません。
そのため、うがいだけでは除去が難しいので日頃の歯磨きがとても重要となります。
口臭のリスク
口臭の原因は口腔内の揮発性硫黄化合物という気体が主な原因です。
揮発性硫黄化合物 | 由来 | 臭い |
硫化水素 | プラーク | 腐った卵臭 |
メチルメルカプタン | 歯周病 | 腐った玉ねぎ臭 |
ジメチルサルファイド | 体の病気や薬 | 腐ったキャベツ臭・生ごみ臭 |
この中でも、歯周病由来のメチルメルカプタンは非常に強烈な臭いを発し、周囲の人に嫌悪感を与えるほどの影響があります。
口臭の原因となるプラークや歯周病を発生させないためにも、歯磨きはとても重要です。
見た目のリスク
夜歯磨きをしないで寝ることにより、見た目にも変化が現れます。
歯の黄ばみ
日々のプラークやステイン(歯の着色汚れ)が蓄積すると歯が黄ばみ、変色して見えるようになります。
歯磨きが不十分であったり、定期的な歯科検診を受けていない場合、これらの汚れがどんどん蓄積しやすくなるのです。
失った歯
歯磨きを怠り、歯周病が進むと最終的には歯の喪失にもつながります。
満の 20 本以上歯を有する者の割合から 51.6%と推計され、前回調査時(51.2%)とほぼ同じであった。
引用:厚生労働省 令和4年歯科疾患実態調査結果の概要
将来、健康な歯を少しでも多く残しておくためにも、日々の歯磨き習慣はとても重要です。
健康へのリスク
歯磨きを怠ると歯周病が進み、体全体の様々な部分で影響が出てくると言われています。
引用:日本臨床歯周病学会HP
「たかが歯磨き、されど歯磨き」とはまさにこのことで、日々の歯磨き習慣は重大な健康リスクを回避するための基本です。
歯周病が進行すると、口腔内のみならず心疾患や糖尿病など全身の病気とも関連が深くなるため、口腔内の健康を守ることが全体の健康を保つ鍵となります。
全てのリスクを回避しよう!
歯磨きをしないで寝る場合の心理や、それに伴うリスクについて理解は深まったでしょうか。
行動心理学のインベキュートの法則によれば、21日間継続することで新しい習慣が身につくと言われています。
日々の歯磨きの積み重ねが様々なリスクを回避して、健康を守るための基本となりますので、ぜひ毎晩の歯磨きを徹底し習慣化しましょう。
小さな努力は大きな健康へとつながります。
溜まっているプラークの除去や歯周病の改善
溜まってしまったプラークの除去や歯周病の改善には、歯磨きのみでは対処できません。
歯科医院では、専門的クリーニングや治療を受けることができるだけでなく、歯磨き指導やアドバイスも受けられます。
しばらく歯科医院に行っていない人は、ぜひ定期的な歯科検診を受けましょう。
ステイン(着色汚れ)のない白い歯へ
長年のステイン(着色汚れ)は歯磨きのみでは完全に除去することはできません。
その際、黄ばみや着色は歯科医院でのクリーニングである程度改善はします。
しかし歯の黄色味には生まれつき個人差があり、思ったほどきれいにならなかったと感じる方も多いです。
クリーニングは、歯の表面の着色を除去するものであり、歯の深部の色素を変えることはできません。
歯科医院でのホワイトニング
ホワイトニングでは漂白作用のある過酸化水素を使用し、黄ばんだ歯を深部から真っ白にしていきます。
さらに、歯科医院で行うホワイトニングでは必ず口腔内の診察が行われるため、定期的に歯科医師の診察を受けることができます。
このように、健康な口腔環境を保ちながら美しい歯を手に入れることができるため、ホワイトニングはとてもおすすめです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
歯磨きしないで寝る心理とは、以下のような点が考えられます。
- 歯磨きが面倒と感じる
- むし歯にならないと思い込んでいる
- 他人から歯の黄ばみや口臭を指摘されない
- 忙しい現代人は歯磨き時間すら確保できない
これらの背景には、幼少時代の夜の歯磨き習慣が根付いていないことや、大人になるにつれて自主的に歯科検診へ行く機会が減ることが大きいです。
しかし、夜歯磨きをしないで寝ることには多くのリスクを伴います。
日々の歯磨き習慣は歯だけでなく、体全体の重大な健康リスクを回避するための基本なのです。
すでにできてしまったプラークや着色汚れには歯科医院でのホワイトニングを活用しながら、歯に対する努力を惜しまないようにしましょう。
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